ハローワーク(公共職業安定所)は「就職」に関連する様々なサービスを受けることができる施設です。国の行政機関なので、誰でも無料で利用することができます。
特に「雇用保険に関わる給付金や手当を受けたい」「新しい仕事を探したい」「新しいスキルを身につけたい」という時に利用するといいでしょう。
ハローワークは全国に約660ヶ所あり、各都道府県どこに住んでいても利用できるようになっています。
このページの読みたい項目からどうぞ
ハローワークでできること
ハローワークでは、下記のような方々向けに情報提供やサービスを行っています。
雇用保険に関わる給付金や手当を受けたい方
- 会社を退職したから失業給付を受けたい
- 病気やケガで働けなくなってしまったので傷病手当を受けたい
- 出産をしたから育児休業給付を受けたい
※失業して、雇用保険受給資格者となった人が病気やケガをして再就職活動ができなくなった場合に「傷病手当」が支給されます。
※「育児休業給付」は事業者からの申請が推奨されています。
仕事を探したい方
- 仕事を探したい
- どうやって仕事を探したらいいか分からない
- 自分にはどんな仕事が向いているのかわからない
- 履歴書の書き方がわからない
- 面接での受け答えが不安
- 雇用保険の求職者給付を受けながら、仕事を探したい
無職のため新しい仕事を探したい方だけでなく、就職している方でも転職先となる新たな仕事を探すことができます。また探すだけでなく、就職・転職をするためのアドバイスも受けることができます。
職業訓練を受けたい方
- 何かスキルを身につけて、仕事に生かしたい
新たな仕事につくためのスキルを身につけるために、職業訓練を受けることができます。
ここからは、より細かくハローワークのサービスについて見ていきます。
雇用保険の求職者給付を受けながら、仕事を探したい
個人的な理由、または会社の理由などによって退職・離職をした失業中の方は、一定の条件を満たすことで雇用保険の求職者給付を受けることができます。
雇用保険の求職者給付を受けるには、ハローワークで手続きを行う必要がありますので、ご自分の住所を管轄するハローワークに行きましょう。
ハローワークの入口に総合受付があります。受付で求職者給付を受けたいと伝えると、手続きの方法などを教えてもらうことができます。
雇用保険の求職者給付を受け取る具体的な方法は、失業手当をもらうための手続きの方法をご覧ください。
新たな仕事を探したい
現在仕事を探されている方は、求人サイトやフリーペーパーを活用されている方も多いのではないでしょうか。ハローワークでは、相談員に仕事を探してもらうだけではなく、設置されているパソコンを利用して求人検索を行うことができます。
自分の希望する条件である、勤務地・雇用形態・賃金・希望職種・産業・福利厚生などを入力することで、希望する会社や求人を探すことができます。
正社員はもちろん、パート・アルバイト・派遣などの仕事も多数登録されています。登録案件は日々更新されており、他の求人サイトに掲載されていない仕事も数多くあります。仕事探しの手段の一つとして活用しましょう。
ハローワークインターネットサービスの活用
ハローワークに登録されている求人は、わざわざハローワークまで行かなくてもハローワークインターネットサービスから閲覧することができます。
ハローワークインターネットサービスは年中無休で24時間いつでも使うことができ、また忙しくてハローワークに行けない方にとってはとても便利です。
ハローワークインターネットサービスは誰でも利用することができますが、求職登録をすることでより多くの情報を見ることができるようになります。時間を作ることができる人は、一度ハローワークで求職登録するといいでしょう。
どうやって仕事を探したらいいか分からない
初めて就職する人・転職活動をする人は、どうやって仕事を探せばいいか、探し方がわからないことも多いでしょう。そのような時にもハローワークを活用することができます。
職業相談窓口で相談してみる
ハローワークには職業相談用の窓口があり、毎日多くの方が相談に訪れています。希望する仕事の条件を伝えることで、相談員が希望する求人があるかどうかを調べてくれます。
またパソコンでの求人検索やハローワークインターネットサービスで気になる仕事を見つけた場合、相談員に伝えると企業に確認や面接の連絡を取ってくれます。このように企業と求職者を結ぶ存在となっているのです。
それ以外にも、就職活動で不安に思っていることや悩みを気軽に相談することができます。
ハローワークで開催されているセミナーを受けてみる
応募してみたい求人が見つかったとしても、履歴書の書き方や面接の受け方などに不安を感じる方も多くいらっしゃいます。
そんな方に向けてハローワークでは毎日のように就職に役立つセミナーが開催されており、無料で受講することができます。窓口で一対一の相談をするのに抵抗がある方は、セミナーに申し込んでみるのもおすすめです。
ハローワークで開催されているセミナーの例
- 求職活動・自己分析セミナー
- 応募書類(履歴書・職務経歴書)作成セミナー
- 面接対策セミナー
などが開催されています。
新しいスキルを身につけて仕事に生かしたい
資格を持っていたり、実務経験があった方が就職に有利なこともあります。また自らをスキルアップさせた上で新しい仕事に就きたいと考える方もいらっしゃると思います。
そのような方のために、全国には公共職業訓練施設が設置されています。公共職業訓練施設は、一定期間ものづくりの技能や技術を学ぶ、学校のような施設です。
ハローワークに求職申込をした上で相談をした結果、職業訓練が必要であると認められた場合、無料で受講することができます。
公共職業訓練施設のほかにも、都道府県が民間の教育訓練機関等に委託して実施されている職業訓練もあります。
職業訓練を希望される方、詳しく知りたいと思われた方は、ハローワークの窓口で相談してみましょう。
職業訓練の種類とコースの例
公共職業訓練コースの例
- CAD/CAM技術科
- 電気設備技術科
- 住宅リフォーム技術科
など。
民間委託職業訓練コースの例
- 介護職員初任者研修科
- 医療事務・医師事務科
- OA事務科
など。
まとめ
ハローワークは「働きたい」と考えている人を支援する機関で、特に
- 雇用保険に関わる給付金や手当を受けたい方
- 仕事を探したい方
- 職業訓練を受けたい方
に向けたサービスを提供している施設です。当てはまる方は有効に活用しましょう。
ハローワーク情報局では、ハローワークに関連した疑問や質問、不安を解決する記事を掲載しています。引き続きハローワークについてまとめた記事をご覧ください。